可愛いタロット、深い学びがそこにあった

先日お買い物をしたご縁で中途半端に入れていた知識を一回アンインストールして

もう一度初めからタロットカードのお勉強を始めました。八木伊吹雪です。

そのご縁というのがこちらの『ルナズシナモロールタロット』

サンリオキャラクターのシナモロールちゃんと、“可愛くて怖くない、癒されるカード作り”を行うルナファクトリーさんのコラボ商品になります。

デザインはライダーウェイト準拠で78枚あるフルデッキです。

20うん年の時を超えてサンリオのキャラクターデザイン、ビジネスのレベルの高さに衝撃を受け、大人になってからサンリオキャラに再燃した私は以前からその存在こそ知っておりましたが、（なおタキシードサムくんが推しです。覚えて帰ってください←え？）

「タロットカードはなんとなく怖くて、相談者さんをメッタ斬りにした後なんとか立ち上がらせてナンボ」

だと思っていたので、可愛いタロットカードには手を出しておりませんでした。

実際私が占いを受けるときは大体状況が悪化しているばかりで、決して癒されることはなく、耳の痛い話ばかり聞いています…ｗ

にっちもさっちもいかなくなってからようやく誰かを頼る私がどう考えても悪い。

ルナズシナモロールタロットは特にソードのカードが印象的で、剣に縫い目が施されているということは、これはぬいぐるみなのです。

ソード3なんかは一応ハートに刺さっていますが、前提としてこれは痛くない剣なのです。

可愛いけど、痛くない剣なんて意味あるのかい？ｗまだまだ視野の狭い以前の私はそう考えていました。

これはソードの2。めっちゃ大きい台座に座っててかわいい。

さてここでシナモロール、以下シナモンのお話をするのですが、この子が誕生したのは2002年。お茶犬といった犬キャラブームに合わせて生まれたキャラクターです。

今でこそキャラクター大賞上位入賞を繰り返す大人気キャラクターですが、この子は一度ブームが過ぎ去って人気が低迷したこともある苦労人です。

人気の低迷だけでなく、2015年頃から公式Twiterアカウントへの誹謗中傷被害に遭っています。

その多くはイジリがエスカレートしたものでした。気になる方は調べていただければまとめ記事がすぐに出てきますが、超胸糞が悪いのであんまりおすすめはしません。

なんでそんなことするんですかね暇なんですかね…？芸能人だろうとキャラクターだろうと画面の向こうには人がいるし、こんなことしてて虚しくならんのかな。本当に誹謗中傷、ダメ、ゼッタイ。私は全ての誹謗中傷を許しません。

そんな並々ならぬ苦労を重ねてきて今があるシナモンが“痛くない剣”を持っていることに気づき、

「そうだよね…、痛くないほうがいいよね…」

と私はこのタロットデッキに強く心を打たれてしまいました。

占いは相談者さんが抱える問題をメッタ斬りにしてナンボなところは確かにありますが、それだけではいけないと思ったのです。全ての人が私より強いわけではないのです。

私自身うつ病とうつ病治療の経験があるのですが、決してメンタルが弱いわけではなく、単に我慢強すぎてある日一気に限界を迎えただけだったのです。どうも世間的に見たら私の我慢強さは筋金入りっぽいのです。

そんなん当たり前だろ何言ってんだという話ですが、全力で言い訳をします。仕方がないのです！誰だって自分の感覚が標準なのですから…。

私の占術は吉凶がハッキリ出るものが多く、私自身も結構ハッキリ言うタイプなので癒し方面の占い師ではないと自負しておりますが、

バッサリ言ってほしい・話を聞いてほしい・傷つきすぎてどうしたらいいかわからない等、様々なニーズのあるお客さん全てを斬り捨て御免するのは何か違うんじゃないかなと反省したので、癒しっぽい受け皿も作るよう心掛けるようにしようと考えなおしたのでした。

あくまでも心がけの話なので、出来ているかどうかはまぁ微妙ですが…。

占い師というかまず人として、あの時傷ついたシナモンにかけてあげるべき言葉は、

「シナモン大丈夫？痛かったね。怖かったね。もう大丈夫だよ」なのです。

「シナモン、誹謗中傷を受けたら弁護士に相談するんだよ」というのは二の次です。

それを学ばせてもらい、忘れないためにこのタロットデッキを愛用しようと思ったのでした。実際仲良くなれそうでありがたいですし、何より可愛くて癒されます。お気に入りはカップの5。

なお痛いのがお好みの方（※誤解を招く表現）にもありがたいバッサリ系の占いもやりますのでご安心ください！

私自身の本質が変わったわけではありません。ゲームの使用キャラクターが増えただけみたいなものです。

占術はもちろんですが、人生においても本当に学びの毎日だと思います。この渇望の日々に感謝。

ところで皆さん『アイシナモロール』って知っていますか？

遠いお空の雲の上からやってきたシナモンが“カフェ・シナモンのお姉さんと出会わなかった世界線”を描いた大人向けのビターなシナモロールなんです…！

友達とワイワイ遊ぶのではなく、一人で挽いたコーヒーを嗜む“ご自愛”シナモン、現代を生きる皆様におすすめです。